第1ソーティ コードネーム・ペガソス

20XX年10月4日。
中国の漁船乗組員に扮した工作員3名が、尖閣諸島・南小島に上陸する。

日本の海上保安庁のヘリ「かんむりわし」搭乗員は、これを遭難者と判断。ヘリを着地させ、救助・保護しようとする。
しかし中国人3名は五星紅旗(中国国旗)を示し、「救助は不要!ここは我が国の領土!」「自国の救助を待つ!近寄るな!」と主張。

「さもないと、これだ!」
とナイフを取り出し、現場は一気に緊張する。


上陸から1時間後、海上保安庁と海上自衛隊の船「あたご」「てるづき」が応援で現地へ向かう。
あたごの艦長、涌井一佐は、中国人を工作員と読み、これは長引くな、と読む。

用語解説:あたご、てるづき 海上自衛隊の護衛艦。簡単に言うと戦う船。高性能ミサイルや機関砲などが装備されているぞ。


5時30分、中国の青島基地から空母を含む3隻が出航、現場海域へと向かうとの情報が入る。

「空母艦隊は明らかに尖閣へ向かっている!中国は何を考えているのか!」と日本政府が焦る。
そりゃ、空母がこのタイミングで現場に向かってたらびっくりするわな。

中国大使館へ抗議しても「尖閣は我が領土」の繰り返し。
日本の頼みの綱、アメリカ軍の第7艦隊は遠くインド洋に展開中。さらに「日中領土問題には積極介入はしない」と意向表明。
つまり日米安保理があってもアメリカは中国とやり合いたくないのである。やばいぜ日本。


10月6日。
にらみ合いが続く現場海域で、中国の海保特警隊の船が領海へ侵入。
海上保安庁の船がこれを阻止しようと接近、衝突するという事件が発生。

待ってましたと言わんばかりに、中国の空母「遼寧」から艦載機が発艦。あたごに向かい飛んでくる。
あたごの艦長は挑発と判断し様子を見るが、中国機「J15」は突然ミサイルを発射。あたごをかすめるように海上へ着弾する。
(あたごへ向けロックオンしていないので、威嚇ミサイルとなった)


日本の領海で中国の戦闘機がミサイルを発射するという、とんでもない事態に発展。
いきなり話が盛り上がってきた・・・!!

これを受けて日本の首相・垂水慶一郎は「中国人3名を引き渡す」判断を下す。
官房長官らは「1発の威嚇ミサイルで日本が屈した」と政権ダメージを危惧するが、それよりも戦争になることを恐れて垂水の判断に従う。


この一連の事件で、メディアによって日本の危機管理の甘さと日中衝突が懸念された。
こりゃ日本政府も気の毒。


しかし、日本政府にとって不幸中の幸いだったのは、中国側から仕掛けてきたこと。
これによって、国民感情(中国に好き勝手させるな!と思わせること)がクリアでき、ペガソス計画を前倒しできるようになったのだ。

用語解説:ペガソス計画 空母いぶきを就役させること。日本が空母を持つなんて、今までは考えられなかったのだ。戦略兵器だからね。


というのが、空母いぶき第一話。
これから先、話は長いものの軸となるのは「vs中国軍」であり、そのきっかけとなったのがこの尖閣上陸事件である。
読者にも「何クソこの野郎!中国め!」と思わせるため、非常識な上陸事件は非常に重要なのがこの第一話目だと思う。

そして、この1話だけで分かったであろう、(作中の)中国は平気で日本を我が領土と言うし、戦闘機を発進させるために船をぶつける。
しかもミサイルという兵器を日本に向けて撃つ。話は聞かないしやることは無茶苦茶。

日本はおとなしい、なにもしてこないと分かっているからこんなことをするのだ。のび太とジャイアン状態だよね。
友達のはずなのに助けないアメリカはスネ夫みたいなものか。


だがしかし!作中の日本は一味違う。
空母いぶきというドラえもんを用意して、中国に真っ向勝負をかけるのだ。
さぁ、ここから一気に面白くなるぞ!第2ソーティへ急げ!

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